リオン・ドール、榮川と提携 株80%取得、再建柱にウイスキー

 
リオン・ドールコーポレーションに経営権が移る榮川酒造の磐梯工場

 スーパーを展開するリオン・ドールコーポレーション(会津若松市)は31日、経営再建中の榮川酒造(磐梯町)と資本業務提携契約を結んだと発表した。リオン・ドールが榮川の株式約80%を取得して親会社となり、磐梯工場でウイスキーを製造する。リオン・ドールはウイスキーを新たな収益の柱に位置付け、業績回復を目指す方針だ。日本酒事業はこれまで通り続けるという。

 榮川は経営不振により2016(平成28)年に食品関連事業を手掛けるヨシムラ・フード・ホールディングス(東京都)の完全子会社となり、再建を目指してきたが、直近3年の決算をみると、19年2月期に純利益1800万円を計上したものの、20年2月期に純損益が1000万円の赤字、21年2月期には4200万円の赤字となっていた。

 榮川が第三者割当増資で株式を発行しリオン・ドールが引き受ける。調達資金は約1億8000万円で榮川の全従業員約40人の雇用は維持されるという。提携契約は31日付。株式の残る約20%はヨシムラが保有する。

 国内のウイスキー市場は11年連続で拡大しており、リオン・ドール、ヨシムラは堅調な成長が見込まれると判断。リオン・ドールの流通網を生かして日本酒とともにウイスキーを販売することで、中長期的な業績向上が図られるとしている。海外販売も見据える。

 リオン・ドールは磐梯工場内に既存の建物を利用した製造設備を整備。ウイスキーの製造免許を取得後、23年に製造を始めたいとしている。榮川にウイスキー造りのノウハウがないため、設備整備と並行して造り手の育成も進める。リオン・ドールは「協力し合って地元の活性化に向けた取り組みを強化したい」、ヨシムラは「共に企業価値を上げていきたい」とした。