いわきの工場爆発、20日間で「鎮火」 事故の原因を本格調査へ

 

 いわき市の堺化学工業湯本工場で起きた爆発事故で、市災害対策本部は31日午前10時45分ごろ、火災が鎮火したと発表した。11日の発生から鎮火までは20日間を要した。今後はいわき中央署や市消防本部が実況見分を本格化させ、爆発の詳しい原因を調べる。工場内には30トンを超える亜鉛末があることから、実況見分は除去作業を進めながらの作業となる。同社によると亜鉛末の除去には1カ月以上かかる見通しという。

 亜鉛は水や酸素に触れると発火する性質があり、シートを設置したり、砂で覆うなどして自然冷却してきた。一時は400度以上あったが鎮火の目安となる100度を下回ったことから、31日に消火活動を再開。山状になった亜鉛粉末を掘削し、再発火の可能性がないことを確認した。

 事故は11日午前、亜鉛の粉末を製造する工場建屋で発生。建屋内にいた協力会社の男性従業員4人が重軽傷を負った。堺化学工業によると、事故当日は従業員が建屋内にある亜鉛末の分別装置「分級ファン」の稼働スイッチを入れた直後に異音がし、爆発したという。

 堺化学工業は今月初旬にも独自の事故調査委員会の初会合を開く方針。