福島県内感染2カ月ぶり1桁 新型コロナ、全域で重点対策開始

 

 県は1日、県内で新たに5人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。5月31日に陽性と判明。1日当たりの新規感染者数が10人を下回るのは3月29日以来、63日ぶりとなった。ただ感染の再拡大や変異株の広がりへの懸念は大きく、独自の非常事態宣言を解除した県は1日、会津若松市での集中対策と県全域での重点対策を開始、県民や事業者に感染拡大防止の取り組みへの協力を求めている。

 県内の感染確認は計4588人。月別で最多を更新した5月の感染者数は1179人に上り、4月の888人を大幅に上回った。市町村別では会津若松市358人、いわき市249人の計607人と両市で半数以上を占めた。1179人のうち家庭内感染は383人と32.5%に上り、前月比で9.5ポイント上昇した。飲酒を伴う会食での感染を起点に、家族に感染が広がる事例が目立ったという。

 新たに感染が確認された5人の内訳はいわき市2人、二本松市と須賀川市、会津美里町が各1人で、会津若松市では4月20日以来、41日ぶりに新規感染者が確認されなかった。県は非常事態宣言などの効果が表れたとみる一方、「リバウンド(再拡大)の懸念がある。改めて基本的な感染対策の徹底をお願いしたい」と強調。会津若松市で7日まで実施する営業時間短縮や不要不急の外出自粛の要請などの集中対策、県全域で30日まで行う重点対策への協力を呼び掛けた。

 31日現在の入院者(予定含む)は187人。一時90%を超えた病床使用率は同日現在、37.7%となり3月5日以来、87日ぶりに4割を下回った。また31日までに27人が退院し、6人が宿泊療養施設を退所した。自宅療養を解除されたのは3人。入院者のうち重症は11人。24人が宿泊療養中で、8人が自宅療養している。