「非常事態」解除...経営者ら安心と懸念 居酒屋など通常営業再開

 
時短営業の貼り紙を剥がす草野さん=南相馬市のバー・ウィザード

 県の非常事態宣言が明けた1日、期間中は時短営業を続けてきた県内の居酒屋やバーなどは通常通りの営業を再開した。経営者などからは「ほっとした」などの声があった一方、新型コロナウイルスの感染が収束しない中、遠のく客足を懸念する声も上がった。

 「(宣言中は)ほぼ休業状態だった。解除になって安心した」。南相馬市原町区の「Bar・Wizard(バー・ウィザード)のマスター草野聡さん(42)は安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 同店の通常営業は午後6時~午前0時だが、宣言期間中は午後8時までのたった2時間のみだった。消毒やこまめな換気、マウスシールドの着用など感染対策を徹底。通常営業再開で営業時間は戻ったが、「いつも通りお客さんが来てくれるだろうか」と不安も口にした。

 郡山市の居酒屋「炭蔵」のオーナー熊田敏明さん(48)は宣言が長引いた場合は店を休む覚悟もあったという。通常営業ができることに安心はしているが、「急に客足が伸びるとは考えづらい。対策をしっかり行いながら、次につながる営業をしていきたい」と話す。福島市の「大衆酒場ナミヘイ」店長の半沢佳輝さん(37)は宣言期間中はテークアウトなども続けながら店を守ってきた。宣言期間中は時短営業でも通ってくれる常連客に助けられたといい、「通常営業はうれしいが、今後はもう、時短営業にはなってほしくない」と切実な思いを口にした。