県農産物の健康効果調査 福島大が重点研究、トリチウム動態も

 

 福島大が2日発表した重点研究分野は4分野で、飯舘牛の再ブランド化プロジェクトのほか、県産農産物の健康への効果を調べる研究や乳酸菌を開発する研究、東京電力福島第1原発で発生する放射性物質トリチウムの動態研究が選定された。

 4分野は、本県の地域課題の解決に必要な重点研究「foR―Aプロジェクト」に選ばれた。今後1年間の研究に対し、大学が一定の研究費を支給する。三浦浩喜学長は2日の定例記者会見で「地域のニーズ、課題に応えるための研究を伸ばしていかなければならない」と話した。

 食農学類の平修教授らは、県の農産物のブランド化などに向けた研究を進める。本県でなぜおいしくて栄養価が高い農産物ができるのかについて、県内9地域の気象条件などを基に分析する。

 同学類の藤井力教授らは、酒の醸造などに利用できる乳酸菌を開発する研究に取り組む。新型コロナウイルスや原発事故の影響が続く本県の日本酒産業の活性化につなげる。

 環境放射能研究所の和田敏裕准教授らは、原発周辺の環境下でのトリチウムの動きを解明する研究に取り組む。放射性セシウムの性質との比較などからトリチウムの特徴を明らかにし、トリチウムに関する正確な情報発信につなげる。