相馬中村神社、復旧急ぐ 福島県沖地震で被害、ネットで資金調達

 
本県沖地震で被害を受け、立ち入りが禁止されている相馬中村神社の参道。今後、大鳥居の復旧工事などが始まる

 相馬野馬追(7月24~26日)の初日に総大将が出陣式を挙げる相馬中村神社は、2年ぶりの祭事の通常開催に向けて、2月の福島県沖地震で大きな被害を受けた参道などの復旧工事を急いでいる。多額の工事費用が課題となる中、同神社総代会はクラウドファンディング(CF)で資金を募り始めた。氏子総代長の立谷三郎さん(58)は「県内外の方の協力でこの危機を乗り越えたい」と訴えている。

 同神社は歴代の相馬藩主が信仰を寄せ、国の重要文化財の本殿などを有する。本県沖地震では複数の建物の壁などが崩壊した。騎馬行列が通過する参道の石灯籠もほとんどが倒壊、大鳥居にも亀裂が入った。

 安全に騎馬武者たちを送り出したいと、同神社は3月中旬から復旧工事に着手した。だが、工事費用1200万円の捻出が問題となった。氏子や地域企業が一昨年の東日本台風や昨年からの新型コロナウイルスで打撃を受け、地震でも被災したため、地元だけで賄うのが難しい状況だった。このため関係者が協議して、CFの活用を決めた。

 CFで寄付額に応じて贈られる返礼品は、いずれも野馬追ゆかりの品々。2万円の寄付者には、出陣式で使用する杯や騎馬行列をあしらった手拭いなどに加え、騎馬武者が身に着けるのと同型の肩証に名前を入れて贈る。10万円以上の場合は、宿泊付きで来年の出陣式に特別招待する。

 寄付は開幕前日の7月23日まで、CFサイト「グッドモーニング」の専用コーナー(https://camp‐fire.jp/projects/view/419358)で受け付ける。