福島県2020年出生率1.48 出生数は前年比337人減の1万1215人

 

 2020年生まれの赤ちゃんの数(出生数)は1899年の統計開始以来最少の84万832人だったことが4日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。初めて90万人を割り「86万ショック」と言われた前年から2万4407人減った。女性1人が生涯に産む子どもの推定人数「合計特殊出生率」は1.34(前年比0.02ポイント低下)。婚姻件数も52万5490組(同7万3517組減)で戦後最少だった。少子化がさらに加速している。

 県内の出生数は前年比337人減の1万1215人となり、過去最少だった19年を下回った。一方、合計特殊出生率は1.48と前年を0.01ポイント上回った。東京都以北の都道府県では前年に続き本県の出生率が最も高く、全国では17位だった。

 県は「合計特殊出生率は上昇しているが、実数の減少が続いている状況を重く受け止めている」(こども・青少年政策課)とし、少子化対策の継続を強調した。県人口ビジョンに掲げる40年までの「希望出生率2.11」の実現に向け、結婚から子育てまでの環境整備に注力するほか、進学などで本県を離れる若年層を県内に呼び戻す施策も進め、出生数の増加を図りたい考えだ。

 全国的には20年は新型コロナウイルスの感染が拡大し、暮らしが激変した。妊娠から出産までの期間を踏まえると、出生数へのコロナ禍の影響は21年に入ってから本格化する。21年1~3月の出生数の速報値は対前年比で9.2%減。21年は国の推計より10年早く、70万人台になるとの予測が出ている。

 一方で死亡数は137万2648人となり11年ぶりに減少に転じた。肺炎7万8445人(対前年比1万7073人減)やインフルエンザ954人(同2621人減)が顕著で、マスクや手洗いの浸透が影響している可能性がある。新型コロナの死者は3466人。

 出生数から死亡数を引いた人口の自然減は53万1816人で、過去最大の減少だった。