15歳、来店前電話か 郡山・銃砲店員刺傷、計画的犯行の可能性

 
事件が起きた大竹銃砲店=6日午後2時30分ごろ、郡山市本町

 郡山市本町の大竹銃砲店で5日夕、従業員男性(79)が刺された事件で、殺人未遂の疑いで郡山署に逮捕された県中地区の少年(15)とみられる男が、事件発生の1時間ほど前に、これから店を訪ねるとの電話を店にかけていたことが6日、同店関係者への取材で分かった。その後、少年が営業時間外に店を訪れていて、郡山署は少年が計画的に犯行に及んだ可能性もあるとみて捜査を進めている。

 銃砲店関係者によると、電話があったのは5日午後5時30~40分ごろ。「小銃の講習会の参加方法を教えてほしい。開店時間は何時までか。これから行きたい」との内容で、店主の男性が応対した。店主は用事があったため従業員男性に店番を頼んで外出。その後、営業時間外の同6時30分ごろに少年が自転車で来店した。

 同店は、銃や火薬など危険が伴う商品を扱っているため、不審な客は店外で対応しているが、今回は事前に電話もあったため、少年を店内に入れたという。従業員男性が小銃について話をしていた際、ふと後ろを向いた瞬間に背後からカッターのようなもので頭や肩などを複数回切り付けられた。少年は走って逃げたが、現場付近の路上で刃物を所持しているところを警察官に見つかり、逮捕された。

 郡山署によると、少年は調べに対しおおむね容疑を認めているという。

 「銃盗まれず安堵」

 少年の逮捕から一夜明けた6日、現場周辺の住民らには衝撃が広がった。

 近くの飲食店で働く40代の従業員女性は、事件が起きる直前、店の前を通った。「(閉店時間を過ぎて)いつも閉まっているシャッターが開いていたので不思議に思っていた。まさかこんな事件が起こるとは」と驚きを口にした。現場付近を子どもと散歩していた30代女性は「もし銃などが盗まれて、さらに被害が広がっていたらと思うと恐ろしい」と表情を曇らせた。

 近所に住む60代男性は「銃などが盗まれず、犯人もすぐに逮捕されて良かった」と、安堵(あんど)した様子だった。