51歳男、殺人ひき逃げ一部否認 三春2人死亡、地裁郡山初公判

 

 三春町で昨年5月、道路で清掃作業中の男女2人を故意にトラックではねて殺害したなどとして、殺人やひき逃げの罪に問われた本籍伊達市、住所不定、無職盛藤吉高被告(51)の裁判員裁判初公判は7日、地裁郡山支部(小野寺健太裁判長)で開かれた。盛藤被告は殺人罪の成立については認めた上で、「死なせるかもしれないとは思ったが、積極的に殺害しようとは思っていない」と起訴内容を一部否認した。

 検察側は冒頭陳述で「刑務所を出所したばかりの盛藤被告が、衣食住が保証された刑務所に戻り、長く服役したいと考えて無差別に2人を殺害した」と指摘。「事件前夜から通行人2人くらいをはねると決めていた」と主張し、明確な殺意に基づいてトラックで2人連れを探し回り、確実に殺害するため時速60~70キロまで加速したと説明した。

 弁護側は、盛藤被告が故意に2人をはねて死亡させた事実を認める一方、「積極的に殺害しようとしたのか、それとも確実に死ぬか分からないが死んでもかまわないと思っていたのかという点に着目してほしい」と説明。殺意の程度について争う姿勢を示した。

 起訴状によると、盛藤被告は昨年5月31日午前7時30分ごろ、郡山市内の駐車場で準中型トラックを盗み、無免許で運転。同日午前7時55分ごろ、三春町の国道288号で男女2人を故意にはねて殺害し、そのまま逃走したとしている。

 この日は、13席の一般傍聴席を求めて69人が抽選に参加した。8日は午前10時から被告人質問を行う。