相馬・松川浦に「ホシガレイ稚魚」3万匹放流 安定的な漁獲へ

 
放流されるホシガレイの稚魚=8日午前、相馬市

 県は8日、相馬市の松川浦に高級魚「ホシガレイ」の稚魚3万匹を放流した。稚魚は3年ほどで30センチ程度の大きさに成長し、漁獲できるようになる。県は16日にいわき市でも、稚魚5万匹を放す予定。

 稚魚の放流は、ヒラメの2倍以上の単価で取引されるホシガレイの安定的な漁獲に向けて実施している。震災で一時中断したが、2014(平成26)年に再開。松川浦では一昨年から、県水産資源研究所(相馬市)で育てた稚魚を放している。この日は、職員らが相馬市尾浜の松川浦大橋付近で6センチほどに育った稚魚を、ポンプで吸い上げて海に放した。

 同研究所によると、今年は昨年の8万匹を超える10万匹を目標に稚魚を飼育していたが、2月の本県沖地震で水槽から稚魚の一部が流出。近くの火力発電所の停止で飼育に活用していた温海水も使えなくなった。職員らが海水をくみ上げて運び込み、全滅を避けたが、稚魚数は大幅に減ってしまったという。

 同研究所の佐久間徹副所長(53)は「環境が整わない中でも育ってくれた稚魚たち。海でも生き残り、大きくなって戻ってきてほしい」と話した。