桑折・福島蚕糸跡地にアウトドア施設整備へ 町と2事業者協定

 
複合施設の完成イメージ図

 桑折町は8日、町内の福島蚕糸(さんし)跡地の再開発を巡り、スーパーマーケット事業などを展開する「いちい」(福島市)、子ども園を運営する「社会福祉法人松葉(しょうよう)福祉会」(同)と協定を締結した。跡地にはスーパーや子ども園、アウトドア施設が入る複合施設が整備される予定で、2023年4月の開業を目指す。

 約2.2ヘクタールの敷地には、いちいが大型店舗のスーパー、豪華なキャンプ「グランピング」を楽しむことができる宿泊施設とオートキャンプ場を整備。松葉福祉会は、私立の幼保連携型認定子ども園を設ける計画となっている。町は、再開発を若者世代の移住、定住の促進につなげたい考えだ。

 グランピング施設は、4~12人が利用できる三つのコンテナで構成される。オートキャンプ場は最大7団体が利用でき、施設を活用した「アウトドアウエディング」の計画も盛り込まれている。JR桑折駅からも近いことから、町外からの観光促進も期待できるという。

 締結式は同日、桑折町役場で行われ、高橋宣博町長といちいの伊藤信弘社長、松葉福祉会の小松良行理事長が協定書に署名した。高橋町長は「住み続けたい町、住みたい町となるように町の発展につなげたい」とあいさつ。伊藤社長は「アウトドアや宿泊施設の運営は初の事業。にぎわい創出の場を一緒につくっていきたい」、小松理事長は「集い、交流できる施設として、子育て世代に愛される施設づくりをしていく」と述べた。

 2001(平成13)年に製糸工場が閉鎖となった跡地は約6ヘクタールあり、町が所有していた。このうち約4ヘクタールについては、東日本大震災後に災害公営住宅の建設用地として活用した。残りの約2.2ヘクタールについては、町が住民交流の場としての機能を持つ商業施設整備の提案を事業者に求めていた。