木幡ににぎわい取り戻せ 好評「青空市」、二本松の子育て世代企画

 
)「若者も楽しめるすてきな古里にしたい」と語る島村さん(右)と安部さん

 国指定重要無形民俗文化財の「木幡の幡祭り」で知られる二本松市木幡地区。人口減少が続く古里ににぎわいを取り戻そうと、子育て中の2人が立ち上がり、住民や地区外の人が集い、交流できる青空市「こはたマルシェ」を始めた。

 2人は、同地区で祖母から衣料品店を引き継ぎ、雑貨店「木幡ベース」を営む島村さなえさん(42)と、幡祭りを行う隠津島神社禰宜(ねぎ)の安部章匡さん(40)。

 島村さんは高校卒業後、進学や就職で首都圏で暮らし、2013(平成25)年にUターン。四季を感じられる自然の豊かさ、人とのつながりを大切にする地域性を感じ、古里が「すてきな場所」と気付いたという。一方で若者が流出し、活力を失いつつあった。「素晴らしい木幡をもっと多くの人に知ってもらいたい」と思いを語る。

 安部さんも、若連による春祭りの子どもみこしや縁日などが継続できなくなったことを憂いていた。島村さんの思いに触れ「地域の人が交流できる場をつくりたい」と考えた。2人の思いが重なり、マルシェの準備が進んでいった。

 島村さんの店や、地元食材にこだわる手作り和菓子のたいらや、ワイナリーのふくしま農家の夢ワインの地区内の事業所などに協力してもらい、4月29日に初めてのマルシェが開かれた。会場は隠津島神社で、春祭りに合わせて開催した。

 当日はあいにくの雨で、神社の参宿所内での開催となったが、想定より多くの人が詰め掛けた。「みんながこういう催しを渇望していた」。2人は手応えを感じた。当初、春と秋祭りの年2回を計画したが、夏の夏越(なごし)の大(おお)祓(はらえ)でも開くことにし、次回は7月10日の予定。島村さんと安部さんは「今は田舎の時代。若い人たちが都会に出て行かなくても楽しく暮らせる、そんなすてきな木幡にしたい」と古里への思いを強くする。