福島県立高入試、出題範囲縮小せず 特色選抜、出願要件に配慮

 

 有識者でつくる県立中学校・高校入学者選抜事務調整会議は10日、福島市で第1回会合を開き、来春の県立高入試の学力検査について、出題範囲を縮小しない方針を確認した。

 今春の入試では学力検査の出題範囲を縮小し、全5教科で中学3年の後半で学ぶ約1カ月分の学習内容が除かれた。本年度は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う一斉休校がなく、おおむね例年通りの学習活動が継続できていることから、縮小する必要はないと判断した。受験生が新型コロナに感染するなどして試験を受けられなかった場合の予備日程については、今春と同様、2日間の日程を設ける方向で検討を進める。

 一方、前期選抜の特色選抜では、各高校が部活動の大会成績などの出願要件を定めている。昨年度は大会中止が相次いだため、各校は大会実績がなくても受験できるよう、出願要件に配慮した。

 これに対し今年は各種大会が実施されるため、「東北大会以上の出場経験」などの大会実績や資格取得などを出願要件とすることができるとした。各校が出願要件を定める時期が迫っているため、10日の会議で正式決定した。県教委が同日付で各校に通知した。

 同会議は7月に第2回、8月に最終の第3回会合を開いて意見をまとめ、加藤知道委員長(橘高校長)が鈴木淳一教育長に報告書を提出する方針。