学生の夢乗せ大空へ テクノアカデミー、レース機並み部品開発

 
試験飛行した室屋さん(右)と部品を完成させた学生ら

 エアレースパイロット室屋義秀さんと県立テクノアカデミーの学生が連携して開発した機体部品の性能を確認する試験飛行が16日、福島市のふくしまスカイパークで行われた。1年がかりで製作した部品を搭載した小型飛行機が、室屋さんの操縦で福島の大空を華麗に舞った。

 室屋さんが代表の航空マーケティング会社「パスファインダー」と、県の産業人材育成連携協定に基づく事業。「リアルスカイプロジェクト」第1弾として1年前に始まり、第1弾最後の成果発表となった。

 学生は、機体前方部のプロペラ下部にある「吸気口」を製作。吸気口は機体内部に空気を取り込みエンジンの燃焼効率を上げる部品で、県立テクノアカデミー郡山の学生が設計と解析を手掛け、同アカデミー浜の学生が製造とテストの役割を担った。

 成果発表では、学生が出力を高めるために吸気口に段差をつけたことなどを紹介。引き続き、室屋さんの試験飛行を見守り軽やかに舞う姿に拍手を送った。

 室屋さんのエアレースチームによるデータ分析では、室屋さんのレース機と遜色ない性能が示された。室屋さんは「驚きの結果。この経験を人生のステップにしてほしい」とねぎらった。

 県立テクノアカデミー郡山2年の橋本大樹さん(20)は「ものづくりは失敗を繰り返して成功につながることを学んだ」、浜2年の松本和馬さん(20)は「計画を立てて進めることと、周囲との協力が欠かせないことを知った」と話した。