新種の深海魚「モユククサウオ」、アクアマリンで国内初展示

 
アクアマリンふくしまに展示されている「モユククサウオ」

 アクアマリンふくしまは、いわき市小名浜の同館で新種の深海魚「モユククサウオ」を国内で初めて生きたまま展示している。同館で北の海の生物の飼育を担当する松崎浩二さん(46)は「初めて展示できてうれしい。深海の風景を想像しながら見てほしい」と話す。

 モユククサウオは昨年7月、同館などが研究し、日本魚類学会の英文誌に新種として公表された。頭から腹にかけて赤色で、尾びれの周辺が暗い。細長く発達した胸びれを使って、海底などにいる甲殻類を探して食べるという。体表が傷つきやすく、生きたまま展示されたことはなかった。

 展示している個体は5月中旬、北海道知床沖の水深800~千メートルの刺し網漁で地元漁師に採集されたもの。体長約20センチの成魚。ふらふらと水中を泳ぐ様子が見られる。
 松崎さんは「昨年は標本のみの展示だったが、今回は生きた姿を見てもらえる。長く飼育できるよう、挑戦していきたい」と語った。