若隆景、新小結に昇進 名古屋場所番付、福島県勢20年ぶり三役

 
新小結に昇進し、番付表を指さす若隆景。右は師匠の荒汐親方=21日、東京都中央区の荒汐部屋(日本相撲協会提供)

 日本相撲協会は21日、大相撲名古屋場所(7月4日初日・ドルフィンズアリーナ)の新番付を発表し、若隆景(26)=本名大波渥(あつし)、福島市出身、荒汐部屋=が小結に昇進した。県勢の三役昇進は元関脇玉乃島(泉崎村出身、現放駒親方)以来、20年ぶり。若隆景はオンラインで記者会見し、足取りを得意とした祖父の元小結若葉山に並んだことに「ずっと一つの目標にしていたので、それを達成できたことはうれしく思う」と実感を込めた。

 若隆景は2017(平成29)年春場所に三段目100枚目格付け出しでデビューし、19年九州場所で新入幕。体重130キロ前後と体格面では他の力士に劣ることが多いが、強烈なおっつけを武器に勝ち星を積み重ねた。新型コロナウイルス感染で初場所を休場したが、復帰後の春場所を10勝5敗で勝ち越し、初の技能賞を獲得。前頭筆頭で臨んだ夏場所は2大関を破って9勝6敗とし、2場所連続の技能賞を受賞した。

 記者会見で若隆景は自身の相撲について「立ち合いでしっかり当たって前に出られることが多くなった。稽古から前に出る気持ちを大切にやっている」と稽古の成果を強調した。地元の応援が後押しになっていることも挙げ、「古里への気持ちは年々強くなっている。相撲で活躍して恩返ししたい」と決意を新たにし、名古屋場所に向け「まずは勝ち越して、三役に定着できるように頑張りたい」と意気込んだ。

 記者会見後、若隆景は福島民友新聞社の電話取材に応じた。今年2月に4人目が生まれた子どもたちの応援が原動力になっていることを明かし、「取組を見てくれているみたいだ。家族の応援に元気をもらっている」と話した。

 兄2人も番付上げる

 若隆景と同じ荒汐部屋の長兄若隆元は西幕下22枚目、次兄の若元春は東十両3枚目にそれぞれ番付を上げた。