若隆景、さらに上位を 大相撲・小結に昇進、憧れの祖父励みに

 
店内に飾られる若葉山の写真を眺めながら、息子の小結昇進を喜ぶ父政志さん=福島市・ちゃんこ若葉山

 大相撲の若隆景(26)=本名大波渥(あつし)、福島市出身、荒汐部屋=の小結昇進が発表された21日、家族や関係者からは祝福の言葉が相次いだ。20年ぶりとなる本県出身の三役力士の誕生だが、早くも「小結からさらなる上位を狙ってほしい」と期待する声も上がる。古里からの熱い声援が、若隆景の背中を押す。

 「気を抜かず、一つずつ上を目指してほしい」。福島市で飲食店「ちゃんこ若葉山」を経営する父大波政志さん(54)は息子の吉報を控えめに喜んだ。祖父の元小結若葉山は、若隆景が小学校入学前に亡くなった。それでも店内には化粧まわし姿の若葉山の写真が飾られており、偉大な祖父に憧れるのは自然な流れだった。

 大波さんは「小さいころから『じいちゃんみたいになりたい』と言っていた。けれど今はもっと上にいけると本人も思っているはず」と言葉に力を込めた。

 母校の後輩「見習いたい」

 若隆景の母校、学法福島高の相撲部も喜びに沸いた。

 高校で指導した二瓶顕人顧問(35)は、新三役昇進がほぼ確実となった19日、メールで「まだまだゴールじゃないぞ」と激励した。若隆景からは「もっと上を目指してがんばります」と返事が来たという。

 二瓶顧問は「強気な姿勢は今の取組と一緒。さらなる高みを目指して頑張ってほしい」と教え子にエールを送った。

 母校の後輩たちは先輩の背中を追い掛け、稽古に汗を流していた。

 わんぱく相撲で若隆景にぶつかり稽古の相手になってもらったという阿部佑磨さん(1年)は「精神力や体力面を見習っていきたい」と語った。

 松浦亘希主将(3年)は「先輩が頑張っている姿を誇りに思いながら、稽古に励みたい」と先輩を目標に稽古に精進することを誓った。