中国出身女性「感謝の手紙書きたい」、大熊から避難先で学び直し

 
生徒らと一緒に授業を受けている大竹さん

 大熊町から会津若松市に避難している大竹英子さん(56)は、同市で学校生活を続ける大熊町の熊町、大野両小、大熊中の児童、生徒と一緒に授業を受ける。中国から来日し、高校までの勉強を一通り経験したが、「日本語をもっと勉強し、お世話になった皆さんに感謝の手紙を書きたい」との思いで基本を学び直している。

 中国出身の大竹さんは1991(平成3)年に来日し、長年大熊町で生活。日本と中国の架け橋となる交流活動に取り組み、子どもたちに中国の文化を教えるなどしていた。

 震災と原発事故に伴い会津若松市に避難。同市で大熊の学校が再開することを知ると「もう一度、基本を勉強したい」という思いが湧き上がった。学校にお願いして、2011年に小、中学、高校の範囲で学び直しを始めた。今年で10年となるが「『てにをは』など(助詞)が分かりづらい」と、日本語の難しさを再認識している。

 「人生で出会う人は数限られるので、出会った人との縁を大事にしたい」と大竹さん。手紙にこだわり、学び続けて人との縁をつなげていく考えだ。