新型ミライ初レース完走 燃料電池車普及へ新たな可能性示す

 
全日本EV55キロレースを完走した「新型ミライ」のレース車=茨城県・筑波サーキット(AKIRAレーシング提供)

 いわき市の東洋システムなどが車両提供したAKIRA(アキラ)レーシングの燃料電池車「ミライ」のレース車両が、茨城県の筑波サーキットで開かれた全日本EV(電気自動車)55キロレースに参戦し、完走した。同レーシングチームによると昨年12月に全面改良された新型ミライのレース参戦は初めて。二酸化炭素(CO2)の排出を抑えた燃料電池車の普及へ新たな可能性を示した。

 東洋システムのほか、常磐共同ガス、ひまわり信用金庫(いずれもいわき市)、福島トヨペット(郡山市)が車両提供や活動支援を行った。いずれも蓄電池産業や水素などの再生可能エネルギーの普及へ向けた「いわきバッテリーバレー構想」を進める協議会構成企業。ブレーキやタイヤなどは各種メーカーが提供した。

 レースは6日に行われ、同チームが新型ミライを世界初のサーキット走行仕様の車両に仕上げ、チームの監督・ドライバーの飯田章さんが走らせた。55キロ約1時間のレースを14車中、総合10位でトラブルなく走り終えた。東洋システムの庄司秀樹社長は「未来への希望や予測が得られる内容となった。燃料電池車の可能性を示してくれた」と期待を込めた。

 全日本EV選手権のシリーズは残り4戦。飯田さんは「カーボンニュートラル(温室効果ガス排出量実質ゼロ)実現には課題も多いが、協力をいただき走ることで未来が見えてくると思う」と話した。

 再生可能エネルギーの普及促進を目的に、飯田さんによる新型ミライのレース車両を活用した実習が福島高専で本年度中に行われる予定。