裁判員、悩み抜いた 殺人ひき逃げ死刑判決、公判後4人が会見

 

 三春町で昨年5月に男女2人が小型トラックにはねられて殺害された事件の裁判員裁判、判決公判後、裁判員による記者会見が開かれた。裁判員と補充裁判員の計4人が会見に臨み、重い判断に関わった胸の内を語った。

 会見に出席したのは、裁判員を務めた40代男性と20代女性、40代会社員の3人と、補充裁判員を務めた30代女性。

 このうち20代女性は死刑判決について「(判決を)決めるときはすごくプレッシャーがあったが、納得した上での判断。今は怖い気持ちはない」と話した。また、被害者遺族による意見陳述を振り返り「共感して自分に置き換えて考えた。つらい気持ちが伝わってきて涙が止まらなかった」と心情を語った。

 30代女性は盛藤吉高被告の様子について触れ「表情の変化は乏しく、どれほど響いているのかは気になるが、人の内面はその人自身にしか分からない。どうか判決を真摯(しんし)に受け止めてほしい」と思いを語った。

 40代会社員は公判期間中、目を閉じると被告人の顔が浮かぶようになったという。「(公判の)前半は眠れなくなって涙が出るなど、揺さぶられることがあったが、話し合う評議の中で徐々に自分の中で納得し、消化できた」と振り返り「判断を下したことで、今後もずっと向き合っていかないといけないと思っている」と重みを受け止めた。その上で「ほっとしたとも、終わったともいえない複雑な気持ち。すごく疲れた」と率直な気持ちを語った。