認知症改善に効果!化合物発見 米誌掲載、棚倉に工場置く研究所

 

 棚倉町に工場を置く「バイオコクーン研究所」(岩手県)は24日、同研究所が発見した化合物「ナトリード」を巡り、認知症の改善につながるデータが得られたことを米学術誌に掲載したと発表した。同研究所によれば、ナトリードは冬虫夏草から採取され、神経細胞(ニューロン)の成長を促進させるなどの作用があるという。

 研究データは、機能食品に関する米国の学術誌に掲載した。同研究所は、宮城県の薬局や医院と連携し、軽い認知機能の低下がみられる64~94歳の25人に、ナトリードが含まれる健康食品「カイコ冬虫夏草」を3カ月間食べてもらった。すると、認知機能を確認するテストで得点が向上する傾向がみられたという。

 また同研究所は、ナトリードが認知症の治療だけではなく、さまざまな脳機能の改善にも効果があるとする提言を米オンライン学術誌で発表した。研究所の特別研究員を務める鈴木幸一岩手大名誉教授は、オンラインでの会見で「ナトリードが将来、人類の課題でもある認知症の治療薬になることを期待する」と話した。