福島県内自治体、ワクチン確保に焦り 64歳以下接種準備本格化する中

 
新型コロナウイルスワクチンが充填(じゅうてん)された注射器。県内の一部自治体から政府に対し、供給見通しを早期に示すよう求める声が出ている

 県内各地で進む新型コロナウイルスワクチン接種。県内の自治体では、7月末までに高齢者への接種がおおむね完了する見通しで、64歳以下への接種や準備が本格化している。ただ、8月以降のワクチン供給の見通しが政府から示されていないことから、一部自治体からは「接種計画を立てられない」と早期供給を求める焦りの声が出ている。

 県内自治体の政府への要望を取りまとめる県によると、8月以降の県内分のワクチン配分量は見通しが立っていない。10以上の自治体からは「ワクチン配分量が少なく、今後の接種スケジュールに影響が出る」と早期配分を求める声が寄せられている。

 県内分のワクチン供給量は6月下旬から、各自治体が希望する量を大幅に下回り始めた。6月21日~7月4日の供給は、希望した409箱のうち279箱で約7割だった。県の担当者は「明確な理由は政府から示されていないが、県としても早期に配分計画を示すよう求めるしかない」と頭を抱える。

 県は高齢者接種を7月中に終了させるため、ワクチン接種体制を整えてきたが、ワクチン配分が滞れば、現在の接種スピードを維持するのは難しいとみている。担当者は「ワクチンがなければ、打ち手が余る自治体も出てくるはず」と懸念している。

 郡山市は7月下旬以降に予定している基礎疾患のない人向けの接種について、政府から正確なワクチンの供給量が示されていない。市の担当者は「円滑な接種のため、早く示してほしい」と話す。

 いわき市の担当者は「必要なワクチン数は供給されると想定して、接種のスケジュールを組んでいる。供給量の減少やペースダウンがある場合は早めに連絡してほしい」と要望する。

 会津若松市は7月末までのワクチンをすでに確保している。8月以降分は県を通して政府に追加配分を求めており、今後、決定するという。