ワクチン接種「相馬モデル」 立谷秀清市長、市民協力で円滑化

 
中学生らのワクチン接種について、「同調圧力が生じないよう、注意を払わなければならない」と指摘する立谷氏

 独自の方式で新型コロナウイルスワクチンの市民への接種を円滑に進める相馬市の立谷秀清市長(70)は、接種が順調な理由として市民の協力が想定以上だったことを挙げ「ワクチンへの期待が思いのほか大きかった」と述べた。立谷氏はワクチン接種では希望しない人の考えも尊重するべきだとし「(接種しなければならないという)同調圧力が生じないよう、中学生のケースなどでは特に注意を払わなければならない」と課題を語った。

 全国市長会長で医師でもある立谷氏が福島民友新聞社の取材に語った。相馬市は地域ごとに日時を指定、集団接種会場に来てもらう仕組みで接種している。

 立谷氏によると、9割以上の市民が指定された日時に接種しており、「海外の先行事例で死亡例が極めて少ないことが明らかになり、ワクチンへの恐れが徐々に薄れたことが影響した」と分析した。市は接種後の経過観察に当たる医師を待機させているほか、救急車を常駐させて緊急時に対応する体制を構築。「こうした体制も一定の評価を得たと思う」と語った。
 一方、ワクチン接種を希望しない市民も一定数いるため、今後、生徒や学生への接種が進む中で同調圧力が生じないよう、大人が注意するべきだと提言した。

 相馬市は市職員のワクチン副反応について、2回目の接種後に37.5度以上の発熱があった人が全体の45.9%に上ったとする調査結果を公表。立谷氏は「これは全国的な傾向だ。こうした正確な情報を提供するとともに最大限の注意を払いながら進めている。副反応で調子が悪い時は、遠慮せずに医療機関を受診すべきだ」と語った。