水素で遠くへ世界記録挑戦 「ミライ」いわき出発、東京目指す

 
世界記録達成に向けてミライでいわき市を出発する国沢さん

 自動車評論家国沢光宏さん(63)ら自動車メディア関連の有志が28日、1回のみの水素補給による燃料電池車(FCV)の最長航続距離の記録更新に向け、トヨタ自動車の「ミライ」でいわき市のいわき鹿島水素ステーションを出発した。29日までの2日間で、ゴールの東京まで世界記録となる1004キロ以上の走行達成に挑戦する。

 現在の世界記録は1003キロで、5月にフランスで達成された。国沢さんは、FCVが日本の強みであることを発信しようと、国内での記録更新を発案。再生可能エネルギー導入の動きやいわきバッテリーバレー構想などが進むいわき市をスタート地に選んだ。

 補給できる5.6キロの水素での挑戦で、1キロ当たり約190キロの燃費走行が求められる。ドライバー10人で交代しながら茨城や千葉の海沿い、首都高を走り、29日昼ごろに豊洲水素ステーションにゴールする予定。挑戦にはトヨタ自動車や根本通商(いわき市)が協力し、日本水素ステーションネットワーク(東京、略称ジェイハイム)が証明のため立ち会う。

 28日はいわき鹿島水素ステーションで国沢さんと根本通商の根本克頼社長がミライへの水素の充填(じゅうてん)を確認し、出発した。国沢さんは「日本は信号や高低差が多く難しい挑戦になるが、クリアしたい」と意気込んだ。