小鼓の伝統守る「コロナに負けない」、いわき幸流2カ月ぶり稽古

 
住駒さん(前列中央)の指導の下、稽古に励む野木さん(後列左)ら

 いわき幸流小鼓会は、能楽の囃子(はやし)方の一つ、小鼓の伝統や魅力を伝えようと、新型コロナウイルス感染症の影響や会員数の減少、高齢化などの課題に負けず稽古に励んでいる。同会代表の野木孝夫(ゆきお)さん(85)は「のめり込んでしまう面白さがある」と魅力を語る。

 同会は2003(平成15)年4月、会員の教養を高めることなどを目的に設立された。現在の会員数は4人。毎月1回、能楽囃子幸流小鼓方の住駒充彦さん(43)=東京都=が、いわき市文化センターで指導している。

 新型コロナの感染拡大で稽古の休止や、4年に一度の幸流の全国大会が中止になるなど、多くの影響を受けている。それでも、今月17日に2カ月ぶりに行われた稽古で、会員は「伝統を守りたい」と真剣な表情で小鼓と向き合った。

 小鼓の音色に引かれて習い始めた秋山利恵子さん(70)は「若い人にも日本の素晴らしい伝統楽器を知ってもらいたい」と気軽な見学を呼び掛ける。

 次回の稽古は7月15日午後1時30分から、同センターで行われる。