双葉・八幡神社再建へ上棟祭 「合祭殿」建設安全も祈願

 
関係者が工事安全を願った上棟祭

 双葉町の八幡神社は29日、東日本大震災の津波で全壊した神社再建と、震災と原発事故の影響で再建が困難な神社の神様を迎える礼拝施設「合祭殿」の上棟祭を現地で開いた。八幡神社と合祭殿は7月下旬に完成し、8月8日に竣工(しゅんこう)祭が開かれる予定。

 関係者約25人が参加。大工の親方2人が社殿上部の棟木(むなぎ)を木槌(きづち)でたたいた。地元の双葉町浜野行政区長で同神社氏子総代の高倉伊助さん(65)は「多くの協力で古里に神社が再建される。竣工祭では地域住民とささやかに完成を祝いたい」と話した。

 県神社庁によると、災害などで存続が困難な神社を救うために合祭殿が建設されるのは全国初。震災、原発事故により、津波で全壊・流失したり、帰還困難区域内で立ち入りができないなどの理由で再建できていない神社は県内で約70超に上る。合祭殿の建設で、各神社の祭りや伝統芸能の伝承の場として期待される。

 八幡神社は、国と県が整備している復興祈念公園の敷地内に位置し、神社再建に合わせた合祭殿建設の最適地として、県神社庁と準備を進めてきた。