健診結果スマホで確認 大原記念財団、東北初「カルテコ」導入

 
カルテコの画面を表示したタブレット端末を持つ佐藤理事長(右)と千葉部門長

 福島市の大原綜合病院を運営する大原記念財団は1日、健診や人間ドックの結果を受診者がスマートフォンなどで好きなときに確認できるサービス「カルテコ」の運用を始めた。受診者自身が診療情報を持ち活用するPHR(パーソナルヘルスレコード)と呼ばれる取り組みの一環で、今後は健診データだけでなく電子カルテの内容などの診療情報も患者自身に提供できないか検討を進める。カルテコの導入は全国7例目で、東北では初めて。

 受診者自ら健康管理

 大原記念財団はカルテコを提供するメディカル・データ・ビジョン(東京都)と業務提携し、健診結果や診療情報などのデータの集積を進め、その一部を健診受診者に提供する。受診者は無料でカルテコを利用でき、健診結果を見ながらの日々の健康管理が可能になる。血圧や歩数などを自分で入力したり、新型コロナウイルスワクチン接種などの記録を記入したりする機能もある。

 同財団は健診結果のほか、患者に対する薬の処方の情報の提供を8月にも始めたい考え。電子カルテの内容などの診療情報については、特定の患者に対して提供する方向で検討を進めている。

 同財団の佐藤勝彦理事長と同社の千葉大輔データプラットフォーム推進部門長が1日、福島市で共同で記者説明会を開いた。佐藤理事長は「健診データや薬の情報を携帯できれば健康管理に役立つ。患者自身が診療情報を持つPHRは今後のデジタル社会では当たり前になっていくと思う」と話した。