担当教諭「昨年より増えた」 県内各校で新規高卒者の求人公開

 
張り出された求人票を見る生徒=福島商高

 来春に高校を卒業する予定の生徒を対象とした一斉求人公開が1日、県内各校で始まった。新型コロナウイルス感染症の影響が続くが、「コロナ後」を見据え採用に力を入れる企業もあり、高校の担当教員は今後の求人増を期待している。

 福島商高には午前中に延べ15件の求人が届いた。進路指導主事の蒲田信幸教諭(51)は「昨年よりずっと増えた。担当者が直接学校に届け、求める人材について説明してくれる会社も多く、採用への熱意の大きさを感じる」と強調した。3年生235人のうち約100人が就職を希望しているという。感染拡大を受け昨年度は就職希望者が減少したが、本年度は例年並みに戻った。

 廊下に掲示された求人票を見た経営ビジネス科3年の加藤美空(みく)さん(18)=伊達市=は「こうして求人を出してくれる会社にありがたいと感じる。営業の仕事を希望しているが、自分に合った会社を見つけたい」と話した。

 福島労働局によると、6月30日までに受理した高卒者向けの求人件数は2509件で、昨年度に比べ8.9%増加したが、感染拡大前の2019年度比では3.7%減となった。求人数は6400人で昨年度比5.2%増、19年度比では13.8%減。

 労働局の担当者は「コロナ後の状況を見据え採用意欲の高い企業が多いと聞いている。一方で、先行きが見通せないため採用人数を絞っている企業もある」と説明した。