「県民割プラス」7月14日開始へ 福島県、8日から予約受け付け

 

 県は14日にも、県民が県内の旅館やホテルに宿泊する際の費用を補助する「県民割プラス」をスタートさせる。8日から予約受け付けを開始。12月末まで60万泊分を補助し、新型コロナウイルスの感染拡大で落ち込む観光需要の底上げを図る。ただ、新型コロナウイルスの感染状況によっては開始時期を遅らせる可能性があり、状況を見極めながら判断する。

 1日の6月定例県議会商労文教委員会で県が示した。県は関連予算43億4009万円を含む補正予算案を提出しており、7日に閉会する県議会の議決を経て、当初予算で確保している9億500万円と併せて事業を開始する。

 1泊5000円以上の宿泊に対し、宿泊額に応じて2500~1万円を補助する。宿泊額にかかわらず、利用者には1泊ごとに地域の土産物店などで使える2000円のクーポンを配布、地域経済への還元につなげる。

 県は近く対象となる宿泊施設を公表する。予約は昨年度と同様、宿泊施設への電話や旅行代理店を通じた予約、「じゃらん」や「楽天トラベル」など予約サイトを通じて受け付ける。県内には約2000の宿泊施設があり、昨年度は宿泊施設への電話だけで約580施設が事業に参加した。

 国の補助金を活用しており、国は地域の感染状況が政府分科会が示す指標でステージ2(感染者の漸増)相当以下の場合に補助を行うとしている。県は現在、本県の感染状況についてステージ2相当との認識を示しているものの、県は「ステージに加え、病床使用率などを総合的に考慮して開始時期を判断したい」(観光交流課)としている。

 観光庁の調査では、今年4月の県内延べ宿泊者数は62万8020人で、感染症流行前の2019年4月比で58.5%にとどまるなど厳しい状況が続いている。