全面再開は励ましのおかげ 岳温泉の光雲閣、地震被害から復旧

 
被災を乗り越え再開した5階客室で「ご予約をお待ちしている」とPRする大内さん

 本県沖地震で大きな被害を受けた二本松市岳温泉の温泉旅館「ながめの館光雲閣」は1日、被災箇所の復旧が完了して営業を全面再開した。おかみの大内啓子さんは「お客さまの励ましで全面再開できた。温かなもてなしで皆さんに応えていきたい」と話している。

 地震で、1階ロビーの全面ガラスが全て割れ、5階客室の廊下の天井が落下したり、玄関前の駐車スペースの崖が崩れたりした。今月1日の全面再開を目標に復旧に取り組み、4月10日に日帰り入浴、同24日に一部客室の宿泊も再開した。

 大規模工事となった5階客室部の修繕や全面ガラスの補修、崖の擁壁復旧などが終了した。1日には全客室の宿泊受け付けを始め、被災後中断した旅行サイトの予約受け入れも再開した。

 大内さんは、東日本大震災と同程度の被害に「営業を本当に再開できるのか不安だった」と当時の心境を明かす。そんな時に「再開を待っているから」とする手紙などが届き、励まされたという。

 全面再開したとはいえ、新型コロナウイルス感染症の影響が懸念される。大内さんは「県内外からの多くのお客さまから応援してもらっていると感じている。社員全員でしっかり前に進んでいきたい」と話した。

9月まで限定4プラン

 ながめの館光雲閣は1日の通常営業再開に合わせ、24時間滞在してゆったりと温泉を楽しんでもらう「ゆったりプラン」など四つの宿泊プランを9月30日までの期間限定で発売した。

 ゆったりプランは1泊限定のプラン。チェックインを午前10時に早めた当日、チェックアウトを午後2時に遅らせた翌日の2コースがある。また通常1組50分、3300円で利用できる「山の湯露天風呂」の貸し切り入浴をパックにした「山の湯プラン」も企画。料金はいずれも1泊2食付きで1人1万4300円。素泊まりプランも初めて企画した。仕事と温泉を両立したいワーケーションなどに最適で、1人1泊6000円から。1人でも利用できる。問い合わせは光雲閣(電話0243・24・2101)へ。