会津農林高生心ひとつ、坂下御田植祭・早乙女踊り2年ぶり奉納へ

 
早乙女踊りの奉納に向けて練習に励む会津農林高の生徒

 会津農林高早乙女踊り保存クラブは、会津坂下町で7日に行われる栗村稲荷神社例大祭・御田植祭で2年ぶりに早乙女踊りを奉納する。新型コロナウイルス感染対策で無観客で行われるが、クラブ員23人は「昨年奉納できなかった先輩や自分たちの思いを込めて奉納したい」と本番に備え練習に励んでいる。

 早乙女踊りは、「会津三大御田植祭」にも数えられる同町の御田植祭で、五穀豊穣(ほうじょう)を願い毎年奉納されている。現在は町の保存会と同クラブの女子生徒が継承している。
 今年も昨年同様、新型コロナ下で御田植祭の時期を迎え、神事や行事を運営する町観光物産協会などと協議を重ねた結果、無観客での踊りの奉納が決まった。

 同クラブ部長の山内里紗さん(18)=3年=は「今年は絶対にやるつもりで練習してきたのでほっとした。奉納させていただく場があることをうれしく思う」とメンバーの気持ちを代弁する。

 本年度のモットーは「心のバトンを受け渡す」。伝統文化を継承するということは、踊りや歌などの技術や形だけでなく、伝統を大切にしたいという継承者やそれを応援してくれる人たちの思いもつなげることだ。山内さんは「感染症対策をして奉納できれば、コロナ下であってもきちんと継承できるという証しになる」と力を込める。

 7日は栗村稲荷神社と定林寺で「花がさの舞」「扇の舞」などを披露する。顧問の矢沢郁代教諭(52)は「早乙女踊りは町民の心のよりどころの一つになっている。高校生の元気を発信したい」と話す。

 当日は早乙女踊りの奉納のほか、町役場前通りを練り歩く神輿(みこし)渡御が規模を縮小して行われる。太鼓台巡行や親善相撲、露店などの行事は中止する。