福島県、クラスター7月もう5件 新型コロナ、飲食店で4件発生

 

 県内では7月に入って3日間で計5件の新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生し、6月の月間件数に既に並んだ。うち4件は飲食店で発生、市部を中心に飲食を起点とする感染が広がっている。県は4日、臨時の記者会見を開き、担当者が県内の感染状況について「下げ止まりから増加傾向に入った」と指摘。「クラスターによる感染拡大が懸念される中、今が広がりを抑える正念場だ」と感染防止対策の徹底を求めた。

 新たにクラスターが発生した南相馬市の接待を伴う飲食店では、6月29日~今月1日に利用客計5人、3日に従業員5人の陽性が判明したため、県が同一の感染者集団と判断した。県は店側が利用客を把握していることなどから、不特定多数への拡大はないとみて店名を公表していない。

 このほか、福島市が3日にクラスターの発生を公表した市内のバーで、新たに利用客1人の感染が確認され、クラスターは計8人に拡大した。

 県によると、県内では先週ごろから新規感染者の増加傾向が顕著になっている。1日には福島、郡山両市の接待を伴う飲食店、3日には福島市のバーと郡山市の事業所でそれぞれクラスターが発生。直近1週間(6月27日~今月3日)の人口10万人当たりの新規感染者は6.01人と、前週から約2ポイント増えた。

 県は1日から、県全域を対象にした感染再拡大防止の重点対策を「基本対策」に切り替え、県民らに基本的な感染防止対策に加え、大人数、長時間での飲食といった感染リスクの高い行動の自粛など、重点対策期間中と同様の対応を習慣化するよう求めている。