前会津美里町長に有罪判決 官製談合、懲役1年6月猶予4年

 

 会津美里町発注工事で業者側に予定価格や最低制限価格を事前に漏らしたとして、官製談合防止法違反などの罪に問われた前町長渡部英敏被告(80)=同町=の判決公判は5日、地裁会津若松支部で開かれた。中川卓久裁判長は渡部被告に懲役1年6月、執行猶予4年(求刑懲役1年6月)を言い渡した。

 渡部被告と共謀して予定価格を聞き入札に参加したとして、公契約関係競売入札妨害の罪に問われた斎藤工務所元社長の斉藤正直被告(65)=同町=には懲役1年、執行猶予3年(求刑懲役1年)を言い渡した。

 判決理由で中川裁判長は「入札の公正を著しく害した」と指摘。渡部被告については「町の最高責任者にもかかわらず規範意識の低下は明らか」と述べた。一方で、両被告とも社会的制裁を受けたとして執行猶予付き判決が相当とした。

 判決後、渡部被告は取材に「町民に申し訳なかった」と謝罪した上で控訴しない考えを示した。

 判決によると、昨年の2件の町発注工事を巡り、渡部被告は町長室で予定価格や最低制限価格を斉藤被告に漏らした。斉藤被告はその情報を基に最低制限価格と同額または近い額で入札して落札した。

 判決を受け、杉山純一町長は「二度とこのような事件が起こらないよう、入札制度改革を推進する」とのコメントを出した。