高校サッカーの聖地に 高体固定開催、自治体や競技関係者ら歓迎

 

 高校サッカーの聖地に―。夏季インターハイ男子サッカーの本県固定開催が発表された5日、県内の自治体や競技関係者からは歓迎の声が上がった。2024年度からの開催に向けて、関係者は競技を通じた交流人口の拡大、地域振興にも期待を寄せた。

 メイン会場となるJヴィレッジは原発事故の対応拠点として機能した後、18年7月に再始動。復興のシンボルとして被災地の現状を発信する役割も担う。Jヴィレッジの鶴本久也専務(54)は「全国から集まる高校生に復興が進む姿や時計の針が止まったままの光景を見てもらう機会にもなる。震災と原発事故の風化を防ぐための力になる」と期待する。

 Jヴィレッジに加え、いわき市のいわきグリーンフィールドも会場になる。清水敏男市長は「夢や希望、感動を与えるスポーツが持つ力をまちづくりに生かしている本市にとって誠に喜ばしい」と歓迎した。

 開催県代表として出場枠が2校に増えるのも本県にとっては大きなプラスだ。昨年の全国高校サッカー選手権県大会で初優勝した学法石川の稲田正信監督(43)は「選手にとっても指導者にとっても刺激になり、全体のレベルアップにつながる」と前向きに捉える。

 県高体で11大会連続優勝中の尚志の仲村浩二監督(49)は「高校生だけでなく、小さな子どもたちにも生で試合を見てもらえる機会が増えるはず。わくわくするようなインターハイにできたら」と望む。

 県サッカー協会の菅野貴夫会長(69)は「受け入れに当たって(運営補助など)大変な面はあるが、日本サッカー協会の後押しもあり実現した。福島の環境が評価されて良かった」と喜んだ。