アクアマリン新館長に古川健氏就任

 
 ふるかわ・たけし 東京都出身。東海大海洋学部卒。宮城県の松島水族館に勤務。1996(平成8)年に福島県職員採用、98年からふくしま海洋科学館職員。命の教育グループリーダーなどを歴任。2021年4月から統括学芸員(総括)を務めた。

 いわき市のアクアマリンふくしまを管理、運営するふくしま海洋科学館は6日、書面による理事会を開き、新たな理事長・館長に同館統括学芸員の古川健氏(58)の就任を決めた。古川氏は「世界に類を見ない展示や体験活動を提供し、子どもたちに希望のある明るい未来を想像させる唯一無二の水族館として施設の魅力を高めたい」とした。

 古川氏はアクアマリンの開館前から職員として働き、サンマの水槽内での繁殖や長期飼育に携わった。世界最大級のタッチプール「蛇の目ビーチ」の設置などにも尽力し、子どもが楽しみながら学べる施設とした。

 また理事会では、前理事長・館長の安部義孝氏(80)が名誉館長に就くことも承認された。安部氏は今後、同館の運営に協力していくという。

「子どもたちの未来開きたい」

 アクアマリンふくしま館長に就いた古川氏は6日、福島民友新聞社の取材に応じ、抱負を語った。

 ―館長就任の抱負は。
 「環境水族館としての理念はそのままに、子どもたちの未来を開く水族館としたい。現在、生物多様性の減少や海洋汚染など地球環境は悪化し、私たちの生活にも悪影響が出ている。明るい未来を開くのは子どもたちだ。子どもたちを支援するため、豊かな海や地球を守るための新たな展示、体験活動を展開する。将来的には啓発の拠点となる『子ども海洋未来館』を造りたい」

 ―目指す水族館像は。
 「唯一無二の水族館だ。開館時から『生きた化石』と呼ばれるシーラカンスの調査研究を進めるなど、ほかの水族館とは違うことをしてきた。調査研究を続けるほか、ここでしか見られない生物の種類数を増やすなど、展示生物の独自性を強める。国内外の水族館や研究機関、漁業者との協力関係も深めていきたい」

 ―これまでの経験をどう生かすか。
 「松島水族館ではマンボウの長期飼育に挑戦したことがある。アクアマリンでは主に、子どもたちへの教育、普及活動に携わってきた。移動水族館などで学校を訪ね、子どもたちが生き物に触れた瞬間の笑顔が忘れられない。東日本大震災と原発事故での風評被害が続く中、新型コロナウイルスの影響で厳しい運営を迫られている。地域と共に現状を打破したい」