南相馬、7月9日から「時短」 飲食店、8月1日まで

 

 内堀雅雄知事は7日、新型コロナウイルスの感染が急拡大している南相馬市で酒類を提供する飲食店などに、特措法に基づく営業時間短縮を要請すると発表した。期間は9日午後8時から8月1日午前5時までの約3週間で、午後8時以降の営業自粛と酒類の提供を同7時までにするよう求める。9~31日を集中対策期間として、市民に不要不急の外出自粛への協力を要請する。

 南相馬市では県の非常事態宣言が解除された6月以降、24日まで新規感染者が確認されなかったが、翌25日から増加。今月6日には10人が陽性と判明するなど、今月の感染者は県全体の約3割に当たる33人に上る。直近1週間(6月30日~今月6日)の10万人当たりの新規陽性者数は67.11人で、ステージ4(爆発的な感染拡大)の指標である25人を大幅に上回っている。

 さらに市内の接待を伴う飲食店2店舗でクラスター(感染者集団)が発生し、6日までに感染者数はそれぞれ11人、10人に拡大。6月25日~今月6日の新規感染者40人のうちクラスターを含め半数が飲食店由来の感染と推定されている。

 営業時間短縮の対象は280前後の店舗となる見込み。応じた店舗に、売上高に応じて1日当たり2万5000~7万5000円の範囲を基本に協力金を支給する。期間中に休業した店舗や7、8日に時短営業を開始した事業者も対象となる。協力金の交付要件は、同市に店舗があり、業種別の指針を守り感染防止対策を講じていることなど。持ち帰り専門店や宅配専門、ネットカフェなどは対象外となる。時短要請期間が終了する来月2日から協力金の申請受け付けを開始する。

 集中対策は門馬和夫南相馬市長からの要請を受け、県庁で開いた県感染症対策本部員会議で決めた。内堀知事は「南相馬市でこのまま感染が拡大すれば、県内の広範囲に感染が拡大し、全県的に医療提供体制が逼迫(ひっぱく)するような厳しい状況に陥る可能性があると判断した」と強調した。