聴導犬育成へ寄付を 保護犬「ふく」活躍の団体

 
小学校での啓発活動に参加する雑種犬「ふく」

 大熊町で2011(平成23)年の秋に保護された9歳の雑種犬「ふく」が聴導犬のPR犬として活躍するNPO法人聴導犬育成の会(神奈川県鎌倉市)は、運営費の寄付を募っている。新型コロナウイルスの感染拡大で街頭募金や啓発活動が激減し、資金調達が難しくなっているという。

 聴導犬は聴覚障害者に必要な生活音を知らせる補助犬。ふくは11年秋に大熊町の山林で親犬やきょうだい犬と一緒に動物保護団体に保護された。12年に同会が引き取ったところ、ふくは音に敏感で人なつこいという聴導犬に必要な素質を兼ね備えていた。

 火災報知機や電話の着信音など約10個の音を聞き分け、簡単な手話も理解できるようになったふくは17年3月に聴導犬認定試験に合格。利用者の下で働いていたが、利用者の都合などから同会に戻り、小学校での啓発活動などで聴導犬の仕事ぶりを広報するPR犬として活躍してきた。

 同会はこれまで6頭の聴導犬を育成した。現在はふくを含むPR犬2頭とトレーニング中の犬3頭がいるという。同会代表の松田治子さんは「皆さまも大変な時期と思いますが、活動継続のためにぜひご支援をお願いしたい」と支援を呼び掛けている。

 寄付は郵便振込口座(00260―1―47942)の「特定非営利活動法人聴導犬育成の会」へ。問い合わせは同会(電話0467・32・4042)、メールアドレス(hearingdog@jcom.zaq.ne.jp)へ。