一息つく「私設図書館」、西会津に移住夫妻開設

 
私設図書館をオープンした佐々木さん夫妻

 西会津町でゲストハウスを経営する佐々木雄介さん(33)、祐子さん(33)夫妻は、町内に私設図書館「いとなみ」をオープンした。2人は「気兼ねなく本を読んで、一息つける場所にしていきたい」と話し、利用を心待ちにしている。

 ゲストハウスから300メートルほど離れた場所に開設した私設図書館は、誰でも利用できる場所とした。2人が薦める本のほか、寄贈された専門書や小説、漫画など多彩なジャンルの本が約千冊並ぶ。

 2人は2017年に南相馬市から同町に移住。空き家を改装して、18年からゲストハウス「ひととき」の運営を始めた。町内外から訪れる人との交流を通じて「イベントをしたり、誰でも自由に集まってやりたいことができたりする場所が必要だ」と感じ、私設図書館の開設を思い立った。

 私設図書館の特徴は、自分の好きな本を紹介できる「一箱本棚オーナー制度」。静岡県の私設図書館の取り組みを参考に取り入れた。オーナーとなった本棚スペースは、自分のお気に入りの本を置けるだけでなく、グループや個人の活動を発信したり、物販したりすることができる。

 雄介さんは「本棚を通して利用者とオーナーが交流できる場所にしてほしい」と夢を膨らませる。私設図書館のオープンは計画の一部。新型コロナウイルス感染症の影響を受けて計画は一時中断したが、今月には私設図書館と同じ建物の2階にテレワークができるシェアオフィスが入った「多世代向けワークプレイス」が完成する予定だ。

 移住してゲストハウス運営など取り組みを進める2人は「新しいことに挑戦したいと思う人の一歩を踏み出すきっかけや後押しにつながればうれしい」と話す。

 開館は土、日、月曜日の午前10時~午後5時。本の貸し出しは初回登録料として300円が必要。貸し出しは1回当たり最大3冊で、期間は1カ月間。問い合わせは雄介さん(電話090・7335・0230)へ。