南相馬で「時短営業」開始 静まりかえる週末の街

 

 南相馬市で9日、酒類を提供する飲食店などの時短営業が始まった。午後8時には要請に従い、のれんを下げる店が相次ぎ、週末の街はひっそりと静まりかえった。

 「もう慣れてしまった」。同市原町区の「BAR fleur(バーフルール)」のマスター安藤徹さん(41)は疲れた様子でそう話した。午後6時から同8時まで営業しているが、酒類の提供は同7時までのため、実質営業は1時間のみ。「また延長になるのではないか。とりあえずお酒のテークアウトを続けていくしかない」と話す。

 JR原ノ町駅前にある「Bar Wizard(バーウィザード)」のマスター草野聡さん(42)は時短営業をせず休業する方向で考えているという。前回の時短要請では午後6時から2時間のみ営業していたが、客の入りは少なかった。今回は市内飲食店で感染が拡大していることから万全を期す方針だ。「たった2時間で売り上げは見込めず、南相馬の感染状況はこれまでと違う。スタッフや家族を守るためにも仕方ない」と嘆いた。

 同市原町区の飲食店「川口商店」店長の川口雄大さん(31)は「時短の中でもやれることを最大限にやるしかない。今のうちに何とかしなければ」と前を向いた。