30年こつこつ戦争史料4000点、若松の男性が収集

 
自室を埋め尽くす戦争史料の前で「後世につないでいきたい」と話す小島さん

 自室を埋め尽くすように並ぶ戦争史料の数は約4千点に及ぶ。表紙の色が茶色に焼けた各種文献や刀、サーベル、通信機器...。会津若松市の元市職員小島克則さん(48)が高校時代から約30年かけて集めた"宝物"だ。8月で戦後76年。小島さんは「収集した史料を多くの人に見てもらって、後世に伝えていければ」と活用の場を探している。

 滋賀県の出身。小学生の時、実際に戦地で終戦を迎えた祖父から戦争の話を聞いたことをきっかけに興味を持った。高校時代から史料の収集をはじめ、大学の卒業論文で城下町の構造を題材に選んだことで、会津若松市に度々訪れる機会が生まれた。縁を感じて大学卒業後に同市役所に就職。市教委に配属されて20年以上、遺跡の発掘などに携わってきた。

 その間も業務の傍ら、都内の専門店に出向いたり、インターネットオークションを活用しながらコツコツ収集品を増やしてきたという。人事記録に当たる陸軍の「停年名簿」や戦後に兵舎などを払い下げる時に使われた「返還国有財産調書」など、収集した史料は多岐にわたり、希少価値のある文献も多いという。
 小島さんは「史料の数が多いので、団体での展示などにも活用してほしい」と話す。

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