勝負飯「県産品で」 10月竜王戦会場「新つた」おかみ

 
対局室となる予定の特別室を紹介する若松さん。開催される秋には窓から紅葉を望むことができる=いわき市・雨情の宿新つた

 いわき市で10月30、31の両日に開催が決まった竜王戦7番勝負の第3局は、豊島将之竜王が3期目を懸けて挑戦者を迎え撃つ。15日には、6年ぶり8度目の本県開催となる将棋界最高峰の戦いに、地元関係者から歓迎の声が上がった。

 「本県の復興の現状に注目してもらえる絶好の機会となる。観光客の回復につながるきっかけにもなれば」。対局が行われる老舗旅館「雨情の宿新つた」のおかみ若松佐代子さん(63)は期待で声を弾ませた。

 対局室として予定する特別室からは、秋には紅葉を楽しむことができる。対局者が「勝負飯」とする昼食やおやつについては同旅館がアイデアを練る。若松さんは「常磐ものの魚など県産品を中心に考えたい」と語った。

 日本将棋連盟県支部連合会の武蔵正憲会長(67)によると、若手棋士の活躍で県内で将棋に親しむ子どもたちが増えている。「いわきで注目の対局が行われることはとてもうれしい。将棋ファン全体が楽しみにしている」と歓迎した。

 また、清水敏男市長は「震災10年の復興の姿、『フラシティいわき』の魅力発信に向けた絶好の機会として期待している」とコメントした。いわき市は今後、日本将棋連盟県支部連合会、福島民友新聞社などでつくる実行委員会を設立する。