「復興五輪」町の今語る 富岡・NPO代表青木さん

 
オンラインで国内外の報道機関に富岡町の現状を説明する青木さん

 東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、東京都江東区のメインプレスセンター(MPC)で「復興五輪」をテーマにした国内外の報道関係者向け説明会を初めて開いた。本県からNPO法人富岡町3・11を語る会代表の青木淑子さんがオンラインで参加し、東日本大震災と東京電力福島第1原発事故から10年が経過した町の現状を語った。

 青木さんは、津波の被害や原発事故で全町避難を余儀なくされたことを説明した。その上で「10年の時間が暮らしを変えてしまった。町民はさまざまな状況に置かれており、心を一つに町の復興を目指すには高いハードルがある」と、光と影が交錯する被災地の状況に理解を求めた。

 自身が校長を務めた富岡高は原発事故により休校となったが、バドミントン男子シングルス代表の桃田賢斗選手(NTT東日本)ら卒業生が五輪に出場する。青木さんは「コロナ禍で苦しみながらも、前に進む選手にエールを送ることに幸せを感じている」と活躍を期待した。

 2回目の説明会は19日に開かれる。被災3県の関係者らが被災地の食材や花の振興策を紹介する。