米から日章旗「帰還」 須賀川、舟橋さん遺族へ

 
返還された日章旗を手にする通孝さん

 米国人男性が所有していた日章旗が、太平洋戦争中に戦死した岩瀬村(現須賀川市)の元日本兵、舟橋喜四郎さんのものと分かり、日本政府を通じて16日、遺族に返還された。舟橋さんの兄の孫である須賀川市の舟橋通孝(みちたか)さん(70)が日章旗を受け取った。

 通孝さんによると、舟橋さんは太平洋戦争時に海軍に所属。1944(昭和19)年8月にマリアナ諸島のテニアン島での戦闘に巻き込まれ、29歳で戦死したという。

 日章旗は、米軍に所属していた父を持つ米カリフォルニア州在住の男性が保管していた。男性が遺族への返還を希望し、日本政府から依頼を受けた県が調べたところ、舟橋さんの遺留品と判明した。

 返還された日章旗には、戦地に赴く舟橋さんに向けた家族や近隣住民らのメッセージが書かれている。「元気で凱旋(がいせん)を祈る」「必勝祈願」などと思いがつづられていた。通孝さんは「喜四郎さんは真面目な性格だと聞いていた。多くの人に愛されていた人なのだと改めて実感した」と話し、日章旗を見つめた。