県内4カ所、24件答申 国の登録有形文化財

 

 国の文化審議会は16日、会津若松市の鈴善と喜多方市の旧甲斐家住宅、笹正宗酒造、若喜商店の4カ所計24件を登録有形文化財(建造物)とするよう、萩生田光一文部科学相に答申した。県内の国登録有形文化財(建造物)は85カ所計262件となる。

 鈴善は店舗や蔵座敷、中座敷など7件。会津若松有数の漆器問屋で、店舗は端正な洋風意匠の外観を見せる。貯蔵蔵をはじめとした土蔵群は家業の隆盛を伝え、城下の歴史的景観の一角を形成している。

 旧甲斐家住宅は主屋や味噌(みそ)蔵・麹(こうじ)蔵など7件。豪商にふさわしい広壮な主屋は1923(大正12)年建築。味噌蔵は窓が多い一方、麹蔵は窓が少なく、窓回りに洋風意匠を凝らしている。東、北、南は煉瓦(れんが)塀。

 笹正宗酒造は店舗・主屋、蔵(もとぐら)、仕込蔵など8件。明治前期建築、1921年改修の店舗・主屋は神棚を掲げるミセの吹き抜けが壮大で、正門、塀は伝統ある造り酒屋にふさわしい景観となっている。

 若喜商店は醸造場と作業蔵の2件。いずれも明治後期の建築で、醸造場は施設の中核をなしており、東が瓶詰め作業場、西は出荷倉庫となっている作業蔵は、味噌、醤油(しょうゆ)の醸造元の屋敷構えをなしている。