鶴ケ城復興の礎「遠藤十次郎」に焦点、若松の元校長出版

 
遠藤の功績をまとめた図書を出版した加藤さん

 会津若松市の加藤紘一さん(77)は、明治期に荒廃した鶴ケ城の整備などで活躍した遠藤十次郎を紹介する図書「復興の礎 遠藤現夢十次郎と立ち上がった人々」を出版した。加藤さんは「侍が取り上げられる話が多いが、明治期に会津のために尽くした民間人がたくさんいることを知ってほしい」と話した。

 加藤さんは元小学校の校長。地元の伝承を本にまとめるよう依頼を受けたことをきっかけに「先人に学ぼう 語り継ぎたい ふるさとの話」と題して本を出版しており、今回で第7集となった。

  遠藤は戊辰戦争で荒廃した鶴ケ城整備に私財を投じ、草刈りや堀の清掃、植樹などに取り組んだ。また、噴火で荒れ果てた裏磐梯では植林事業を展開した。著書では遠藤の功績を市史などを参考に、子どもたちにも分かりやすくまとめた。

  加藤さんは「先人の偉業を子どもたちに知ってもらい、語り継ぐ資料になれば」と願っている。1部1500円。問い合わせは加藤さん(電話0242・28・3580)へ。