夢膨らむシェアハウス 福島への移住促進に一役

 
「利用者の『したい』をかなえたい」と話す斎藤さん

 若者のアイデアが実る街に―。福島市大町のシェアハウス「ステイ&ラウンジ Vase(ヴェース)」が移住促進に一役買っている。ラウンジマネジャーの斎藤友希さん(25)は「want(したい)を持つ人が集まり、夢を膨らませる場所にしたい」と力を込める。

 施設は昨年11月にオープンした。シェアハウスは住宅を複数の住人で共有する居住スタイルで、近年、注目を集めている。斎藤さんは「入居者のライフスタイルに合わせることで、夢の実現の手助けになれば」として入居期間を限定していない。現在、9部屋のうち5部屋が使われている。

 福島市のJR福島駅東口周辺では再開発の動きが進み、新たな人の流れに期待がかかる。シェアハウスにはカフェが併設され、運営の強みとなっている。斎藤さん手作りのスイーツや仙台市の人気カフェ公認の軽食はオープン以来人気で、常連客も増えてきた。

 シェアハウスの住人とカフェの客との交流による新たなアイデアの創造など相乗効果も狙いの一つだ。高校卒業をきっかけに福島市を離れる若者が少なくない中、「福島で『何か』をしたい人が一人でも増えれば、人口流出も防げると思う」と話す。

 斎藤さんは自らを「飽き性」と笑うが、カフェの客や入居者から刺激を受ける毎日は「飽きることがない」という。現在は、ゲストハウスとしての活用も見据えて準備を進めている。

 「福島になかったものをつくり出すために、常にアップデート(新しいものへの変更)を続けていきたい」と斎藤さん。利用者と共に自らも"したい"を一つずつかなえていく。