静かな県都「エールはしっかり」 五輪、競技開始

 
ソフトボール日本代表のユニホームを着て仕事に励む職員=21日午前9時55分、福島トヨタクラウンアリーナ

 東京五輪ソフトボールの試合が行われた福島市。あづま球場が無観客となったことで、球場周辺以外では期待されたにぎわいなどは見られなかった。市内は日常と変わらぬ様子で地元での競技開始を迎えた。

 本来は、観客を運ぶシャトルバスの発着地となるはずだったJR福島駅西口。警備の係員の姿はあったが、人出はまばら。同市の女性(78)は「本当に開催しているのかというくらい実感が湧かない。何年もかけて楽しみにしていたのに残念」とつぶやいた。ただ五輪を待ち望んでいたという人もおり、郡山市の会社員渡辺勇輝さん(28)は「やっと始まったという感じ。無観客でも、開催はうれしい」と話した。

 福島市内では、熱戦を繰り広げる選手にエールを送る動きも。同市の福島トヨタクラウンアリーナでは、市スポーツ振興公社職員が日本代表のレプリカユニホームを着てエールを送りながら業務に当たった。

 公社は2019年に代表が同市で行った強化合宿に関わっており、選手を応援しようとユニホームをそろえた。小峯茂雄施設係長(50)は「無観客開催のため球場に足を運んで応援することはできないが、見えない所でしっかりエールを送りたい」と意気込んだ。