学石柔道部、高校総体出場危機 「陽性疑い」別機関で陰性

 

 全国高校総体(インターハイ)の柔道競技に出場予定だった学法石川高柔道部が、新型コロナウイルスのPCR検査を巡って出場できない事態になっていることが6日、同校や大会主催者への取材で分かった。5人の出場選手のうち、2人が主催者に事前に求められた検査で「陽性疑い」だったことから、全員の出場が認められなくなった。しかし、2人はその後の県内の医療機関での検査で陰性と診断されたという。同校は、主催団体の一つである全日本柔道連盟(全柔連)に判断の撤回を求めているが、出場の門戸は閉ざされたままだ。

 全柔連は、福島民友新聞社の取材に「検査を受ける際の同意書に『陰性以外だった場合は大会に出場できない』と明記されていて、書式上は同意を得ている」とした。他の都道府県の複数の学校も、同様の理由で出場を認めていないという。開催地のインターハイ長野県実行委員会事務局は「(出場の可否は)全柔連の指導に従っている」とした。

 大会は8日に長野市で開幕し、学法石川高は10日からの女子の団体と個人に出場予定だった。同校の関係者は「生徒にとっては一生に一度の大会。納得できない」と、粘り強く選手の大会出場に向けた働き掛けを続けていく考えだ。

 同校の選手5人は1日、主催者からの要請により、県内の高校で検体を提出。検体は指定の民間検査機関に送られた。4日になると、選手2人に「ウイルスが検出された」と通知があった。5日には全柔連から、部内の選手全員の出場を認めない旨の通知が県高体連を通じて同校に届いた。

 陽性疑いとされた選手2人は、出場不可の通知を受けたその日のうちに県内の医療機関でPCR検査を受け、6日に陰性と診断された。

 今回の全柔連の対応を巡り、選手はショックを受けているという。ある選手の保護者は「再度検査を受けて陰性だったのだから、出場を認めてほしい」と話した。