川俣・山木屋に夢の観光農園 アンスリウム農家・谷口さん開園へ

 
イチゴの苗の手入れに汗を流す谷口さん(右から2人目)とスタッフら

 川俣町山木屋地区にアンスリウムの観光農園を整備中の栽培農家谷口豪樹さん(33)=福島市=は、12月中の開園を目指し、連日準備作業に奔走している。谷口さんは「将来的に地区のにぎわい創出や、移住・定住の促進につながるような農園に育てていきたい」と青写真を描く。

 東日本大震災後に町内で栽培が始まったアンスリウムは、町の「復興のシンボル」として注目を集めている。「多くの人にアンスリウムの魅力を肌で感じてもらい、山木屋に愛着を持ってほしい」。県外から移住し就農4年目となった谷口さんはそんな思いを抱き、今春から観光農園の開園準備に着手した。

 観光農園は震災後に手つかずとなった空きハウスを活用して整備する。面積は約20アールで、アンスリウムのほか、ヒマワリやストックなど季節の花を栽培し、年間を通じて旬の花を楽しめる場所にしていく。花は来園者に収穫してもらい、それを使ったフラワーアレンジメント教室を開く計画だ。幅広い年代に足を運んでもらえるよう、イチゴ狩りができるような環境整備も進めている。

 また、「多くの子どもたちにアンスリウムなどの花に直接触れる機会をつくっていきたい」との思いから、教育の場としての活用も視野に入れる。準備中のハウスでは、見学に訪れた地元の小中学生が花の植栽を体験するなど、すでに地域とのつながりが生まれ始めている。

 準備作業には谷口さんの知人に加え、福島大食農学類の学生ら強力な「助っ人」が参加する。「ハウスの修繕などもあり開園準備は一朝一夕にいかない。新型コロナウイルスの感染拡大も心配だが、早期収束を願い、課題をクリアしながら開園日を迎えたい」と谷口さん。今日も仲間と共に作業に汗を流している。