震災10年、新成人が決意 川内で成人式、古里復興へ成長を誓う

 
タイムカプセルから出てきた思い出の品を見ながら当時を思い返す新成人ら=川内村

 川内村は15日、同村で成人式を行った。2年連続で新型コロナウイルス禍の開催となる中、新成人30人のうち11人がマスク姿で式に臨み、古里復興へ志を新たにした。

 お盆の成人式は浜通りでは同村が唯一。今年の村の新成人は、川内小3年生の時に東日本大震災と東京電力福島第1原発事故で全村避難を余儀なくされた。式では、遠藤雄幸村長が猪狩佑太さん(19)=秋田大2年=に成人証書を手渡した。代表の志賀明優(あゆ)さん(20)=千葉大2年=が「10年前の震災でそろって川内小、中を卒業することはできなかったが、それぞれの道で成長している」と誓いの言葉を述べた。

 川内小や間借り先の河内小(郡山市)などで担任をしていた仲丸和宏さんらも駆け付け、教え子の成長を祝った。式後には、仲丸さんが当時の新成人から小学校卒業時に宝物を集めて保管していたタイムカプセルを開封。思い出の品や合作で書いた復興を願う書道作品などが出てきた。

 自分への手紙を手にした志田麗さん(20)=国際ビジネス公務員大学校2年=は、便箋にしたためた内容の通りに、調剤関係の仕事を目指して薬の勉強の真っ最中。「記憶になく、驚いた。うれしい」と笑顔だった。